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就労移行支援は週5がきつい人へ|元人事×当事者、両方の経験談から見た対処法

就労移行支援
  1. はじめに
  2. 1. 就労移行支援の「週5通所」はなぜこんなにきついのか(就労移行支援 週5 きつい)
    1. 1-1. そもそもなぜ多くの事業所が「最終的に週5日」を目指すのか(就労移行支援 週5)
    2. 1-2. 「甘え」ではない。体力・メンタル・生活リズム変化が同時に来る構造的なきつさ
  3. 2. あなたの「きつい」はどのタイプ?原因別セルフチェック
    1. 2-1. 体力・通所疲労タイプ
    2. 2-2. 人間関係・コミュニケーションタイプ
    3. 2-3. 「意味ない」「向いてない」と感じるモチベーションタイプ
    4. 2-4. 朝が弱い・生活リズム不安定タイプ
  4. 3. 採用担当者は「週5通所実績」の何を見ているのか(元人事としての採用現場から)
    1. 3-1. 特例子会社の面接で実際に確認していたこと
    2. 3-2. 週5に届かなくても採用に至った実例/届いていても不採用だった実例
    3. 3-3. 人事が「通所日数」以上に見ている3つのポイント
  5. 4. 週5がきつかった私が休職・復職を経験して気づいたこと(体験談)
    1. 4-1. 週5の負荷で体調を崩した経緯
    2. 4-2. 通所日数を段階的に戻すために実際にやったこと
    3. 4-3. 支援員・職場にどう伝えたか(伝え方の実例)
  6. 5. 週5がきついときの具体的な対処法6選
    1. 5-1. スタッフへの相談の仕方(例文つき)
    2. 5-2. 通所日数・時間を減らしてもらう
    3. 5-3. 在宅訓練を組み合わせる(就労移行支援 週3 在宅)
    4. 5-4. 主治医と情報連携する
    5. 5-5. 睡眠・食事・軽い運動で生活リズムを整える
    6. 5-6. 一旦休むという選択肢と利用期間(2年)の考え方
  7. 6. 週5がどうしても難しいときに検討したい選択肢
    1. 6-1. 週1〜3日から通える事業所という選択肢(就労移行支援 週3から 可能)
    2. 6-2. 2025年10月スタート「就労選択支援」とは?自分に合うサービスを客観的に判断する新制度(最新情報)
    3. 6-3. 就労継続支援A型・B型という選択肢との違い
  8. 7. 通いやすい・続けやすい事業所の選び方
    1. 7-1. 障害特性別プログラムで選ぶ視点(atGPジョブトレなど)
    2. 7-2. まず生活リズムから整えたい人向けの選択肢(生活訓練・自立訓練)
    3. 7-3. 在宅・オンライン対応の有無で選ぶ視点
  9. 8. Q&A|就労移行支援の週5・きついに関するよくある疑問
    1. Q1. 週5通えないと就職できない?
    2. Q2. 週5フルタイムで働くこと自体が怖い。就職後も続けられる?
    3. Q3. 休みがちだと支援員に何か言われる?
    4. Q4. 土曜・祝日も通所が必要?
    5. Q5. デイケアなど他のサービスと併用できる?
  10. まとめ|週5がきついのはあなただけではない

はじめに

「週5で通うのが、正直しんどい」——そう感じているなら、まずお伝えしたいことがあります。それは、甘えでも根性が足りないわけでもないということです。

私自身、就労移行支援に通っていた当初から週5日通えていたわけではありません。最初は週3日の通所と週2日の在宅からスタートし、復職が近づくにつれて少しずつ日数を増やしていきました。

体調が悪い日は正直に支援員へ伝えて在宅に切り替えたり、午後だけ休みをもらったりしたこともあります。

今振り返ると、この「事前に連絡して、状況を報告する」という積み重ねが、後の仕事にもそのまま役立つ練習になっていたんですよね。

私は、一般雇用で働いていたときにうつと双極性障害を発症し、精神障害者手帳を取得しました。

その後、就労移行支援を利用して、大手企業の特例子会社(障害のある方の雇用促進のために作られたグループ会社のこと)に障害者雇用で入社し、そこで13年間働き続けています。

この間、総務・経理・店舗運営・社員窓口・新人教育など複数の部署を経験し、人事・採用担当も担当してきました。

当事者としての経験と、採用する側としての経験、この両方を持っているのが自分の強みだと感じています。

この記事では、「週5がきつい」と感じる原因を整理したうえで、元採用担当として見えていた企業側の本音、当事者として実際にやってきた対処法、そして週5が難しいときの他の選択肢まで、できる限り具体的にお伝えしていきます。

あなたが今感じているしんどさに、少しでも実感の持てるヒントを届けられたらと思っています。

1. 就労移行支援の「週5通所」はなぜこんなにきついのか(就労移行支援 週5 きつい)

「週5日、決まった時間に通う」——これだけ聞くと当たり前のことのように思えますが、実際にやってみると想像以上にきついですよね。

私自身も、最初からこれができたわけではありません。この章では、なぜ多くの事業所が週5日を目指すのか、そしてそのきつさが根性やメンタルの弱さの問題ではないことを、元人事担当としての視点も交えてお伝えします。

1-1. そもそもなぜ多くの事業所が「最終的に週5日」を目指すのか(就労移行支援 週5)

結論から言うと、事業所が週5日通所を最終目標に置くのは、根性論ではなく、就職後の現実に合わせた実践的な理由があるからなんです。

理由はシンプルで、障害者雇用の求人の多くが「週30時間以上」の勤務を前提にしているからです。

厚生労働省の令和7年(2025年)障害者雇用状況の集計結果によると、民間企業で雇用されている障害者数は70万4,610人にのぼり、実雇用率は2.41%と過去最高を更新しています。

(出典:厚生労働省「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」

これだけ多くの人が実際に働いているわけですが、その働き方の多くは、いわゆるフルタイムに近い勤務時間が前提になっているんですよね。

私も人事担当として求人票を作る立場にいたので分かるのですが、企業側が「週30時間以上」働ける人を採用したいと考えるのには、雇用率制度上の理由もあります。

この仕組みの詳しい話は3章で改めて触れますが、ここでは「一般企業の勤務日数はほとんど週5日である」という単純な事実だけ押さえておいてください。

でも、就労移行支援の「通所」と、実際に「働く」のって全然違いますよね?なんで通所まで週5にしないといけないんですか?

KEN-3
KEN-3

いい質問ですね。実は「通所に慣れる」こと自体が、就職後のシミュレーションになっているんです。決まった時間に起きて、決まった場所に通い、決まった時間まで作業をする。この生活パターンを体に覚え込ませておくことが、就職後に「毎日ちゃんと出勤できる人」だと自分自身が確認するための練習になるんですよ。

私自身、最初から週5日通所できていたわけではありませんでした。復職を目指していた時期は、週3日の通所と週2日の在宅からスタートして、様子を見ながら少しずつ日数を増やしていったんです。

この時の経験は4章で詳しくお話ししますが、「週5は最初からできなくて当たり前」というのは、私自身が身をもって体験したことでもあります。

1-2. 「甘え」ではない。体力・メンタル・生活リズム変化が同時に来る構造的なきつさ

週5がきついと感じるのは、決してあなたの甘えではありません。むしろ、体力・メンタル・生活リズムという3つの変化が、同時に襲ってくる構造的なきつさなんです。

まず体力面では、通勤や長時間座っての作業に体が慣れていない状態からのスタートになります。

次にメンタル面では、新しい環境や初対面の人との関わりそのものがストレス要因になりますし、生活リズムの面でも、起床時間や食事のタイミングを一気に固定化することになるわけです。

この3つが一度にやってくるのですから、しんどくて当然だと思いませんか?

実際、厚生労働省の平成30年度障害者雇用実態調査では、精神障害者の平均勤続年数は3年2ヶ月という結果が出ています。

(出典:厚生労働省「平成30年度障害者雇用実態調査結果」

これは、就職した後でさえ、フルタイムでの就労を長く続けることが、多くの人にとって決して簡単ではないという現実を示す数字なんですよね。だからこそ、就職の手前の段階である「週5通所」でつまずくのは、むしろ自然な反応だと私は思います。

あなたは今、「みんなできているのに自分だけできない」と感じていませんか?でも実際には、通所日数の調整を経験している人はとても多いんです。

次の章では、あなたの「きつい」がどのタイプに当てはまるのか、原因別に整理していきます。自分のパターンが分かれば、対処法もぐっと見えやすくなりますよ。

2. あなたの「きつい」はどのタイプ?原因別セルフチェック

一口に「週5がきつい」といっても、その中身は人によって全然違うんですよね。体が追いつかないのか、人間関係が原因なのか、それとも「これ、意味あるのかな」というモヤモヤなのか。

まずは自分がどのタイプに近いのか、チェックしながら読み進めてみてください。

2-1. 体力・通所疲労タイプ

このタイプに当てはまるなら、原因は気持ちの問題ではなく、単純に体力が今の通所ペースに追いついていないだけです。

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の調査研究によると、就職後3ヶ月以降1年未満で離職した人のうち「障害・病気のため」という理由が17.4%と最も多い結果になっています。

(出典:障害者職業総合センター「障害者の就業状況等に関する調査研究」

つまり、体力面での負荷は、通所段階だけでなく就職後も多くの人がつまずくポイントなんです。根性が足りないわけでは決してありません。

具体的には、こんな症状に心当たりはありませんか。

  • 通所した日の夜、何もできないくらい疲れて寝てしまう
  • 週の後半(木曜・金曜)になると急に体が重くなる
  • 電車やバスに乗っているだけで消耗する
  • 帰宅後、食事や入浴を後回しにしてしまう

3つ以上当てはまるなら、体力・通所疲労タイプの可能性が高いです。

1章でも触れた通り、私自身も最初から週5で通えたわけではなく、体力面の「慣らし」には想像以上の時間がかかりました。この対処法については5章で詳しくお伝えします。

2-2. 人間関係・コミュニケーションタイプ

このタイプの場合、きつさの原因は通所そのものではなく「誰と一緒にいるか」にあります。

利用者同士は年齢も障害特性も価値観もバラバラなので、相性が合わない人が一人でもいると、通所そのものが憂うつになってしまうんですよね。

スタッフとの相性についても同じことが言えます。厳しく指導するタイプの支援員と、寄り添うタイプの支援員とでは、受け取り方が全く違いますから。

チェックポイントはこちらです。

  • 特定の利用者やスタッフがいる日だけ行きたくなくなる
  • グループワークの日になると気が重い
  • 話しかけられることを避けて、ずっと一人でいたいと感じる
  • 「自分の意見を否定されるかもしれない」と発言を我慢してしまう

人間関係がしんどいって、支援員さんに相談していいことなんですか?なんだか大人げない気がして言い出せないんですよね。

KEN-3
KEN-3

全然、大人げなくないですよ。むしろ支援員さんからすると「相談してもらえる」ことの方がありがたいんです。席替えやグループ分けの調整は、支援員さんにとって日常的な業務のひとつですからね。言わずに我慢して来なくなってしまう方が、支援する側としては困ってしまうんです。

人間関係タイプは、環境の調整だけで驚くほど楽になることが多いので、一人で抱え込まずに済む余地が大きいタイプでもあります。

2-3. 「意味ない」「向いてない」と感じるモチベーションタイプ

このタイプは、体力でも人間関係でもなく、「このプログラム、自分に必要なのかな」という納得感の薄さが原因になっています。

就労移行支援では、ビジネスマナーの講義やパソコンの基礎練習など、すでに社会人経験がある人にとっては物足りなく感じるプログラムが組まれていることも珍しくありません。

私自身、元人事担当として色々な事業所のプログラムを見てきましたが、正直「この内容ならもう少し実務に近い方が良いのでは」と感じることもありました。

以下のような感覚があるなら、モチベーションタイプかもしれません。

  • 訓練内容が簡単すぎる、もしくは自分の目指す職種とズレている
  • 「これ、家でも一人でできるのでは」と感じる作業が多い
  • 通う目的を見失いかけている
  • 周りの利用者と比べて、自分だけ意欲が低い気がして焦る

このタイプの厄介なところは、「意味がない」と感じながらも、それを口に出すと「やる気がない人」だと思われそうで言えないことなんですよね。

でも実際には、プログラム内容と自分の目指す方向がズレているだけ、というケースがかなり多いです。この点については、次の3章で元人事担当としての視点からもう少し深く掘り下げます。

2-4. 朝が弱い・生活リズム不安定タイプ

このタイプは、通所そのものよりも「決まった時間に体を起こす」こと自体に難しさを抱えているケースです。

就労移行支援は多くの事業所で午前10時前後の開始時間が設定されており、逆算すると起床は7時〜8時台になります。

これまで不規則な生活が続いていた人にとって、この「毎日同じ時間に起きる」という条件は、想像以上にハードルが高いな、きついなと感じるものなんです。

こんな心当たりはありませんか。

  • 前日の夜、緊張して眠れなくなる
  • 目覚ましを何度も止めてしまい、結局遅刻ギリギリになる
  • 休日に生活リズムが崩れて、月曜日が特につらい
  • 服薬のタイミングが日によってバラバラになりがち

生活リズムの管理は、実は13年働いてきた今の私でも、油断すると崩れてしまうことがあるくらい、一筋縄ではいかないテーマです。この話は、体調を大きく崩した経験も含めて4章で詳しくお伝えしますね。

ここまで4つのタイプを見てきましたが、あなたはどのタイプに近かったでしょうか。複数のタイプにまたがっている人も多いので、無理に一つに絞る必要はありません。

次の章では、私が元人事担当として見てきた「採用する側が本当に見ているポイント」をお話しします。「週5通えないと就職できない」という不安の正体が、少し違って見えてくるはずですよ。

3. 採用担当者は「週5通所実績」の何を見ているのか(元人事としての採用現場から)

「週5日通えていないと、書類選考すら通らないのでは」——そう思い込んでいませんか?

私は人事担当として、就労移行支援事業所やエージェント担当者と求人のやり取りや会社見学会・説明会で直接顔を合わせる機会が多くありました。この章では、その現場で実際に何を確認していたのか、正直にお話しします。

3-1. 特例子会社の面接で実際に確認していたこと

結論から言うと、面接でまず見ていたのは「通所日数の数字」そのものよりも、その数字の裏側にある行動パターンでした。

もちろん、履歴書や事業所からの紹介状に記載された通所実績には目を通します。

ただ、それ以上に注目していたのは、体調が崩れた時期があったかどうか、そしてその時にどう対応していたかという部分なんです。

事業所の支援員から提出される意見書には、単なる出席率だけでなく「体調不良時の連絡の有無」「本人からの相談の頻度」といった記述が含まれていることが多く、私はそこを重点的に読み込んでいました。

具体的に確認していた項目は、次のようなものです。

  • 直近3ヶ月程度の通所の安定度(完璧である必要はない)
  • 体調不良の際、無断で休まず事前連絡ができていたか
  • 支援員との面談で、自分の状態を言葉にして説明できていたか
  • 就職後にどんな配慮があれば働きやすいか、本人の言葉で語れるか

正直、面接前の書類の時点で「週5日、皆勤でした」とだけ書かれていると、逆に少し身構えてしまうこともありました。

無理をして通っていただけなのか、本当に安定していたのかが、数字だけでは分からないからです。

3-2. 週5に届かなくても採用に至った実例/届いていても不採用だった実例

ここは、数字が全てではないことを一番実感できる部分だと思います。

以前、面接で担当した方の中に、通所実績が週3〜4日にとどまっていた方がいました。

ただ、その方は体調が悪い日には必ず前日か当日の朝に事業所へ連絡を入れ、支援員との面談で「今週はここまでしか動けなかった、来週はこう調整したい」と自分の状態を具体的に説明できていたんですよね。

私はこの「自己管理の実況中継ができる力」を高く評価して、採用に至ったケースがありました。

逆に、週5日ちゃんと通えていたのに不採用になった人もいるんですか?

KEN-3
KEN-3

実はあるんです。ある方は書類上は通所率100%だったのですが、面接で体調不良時の対応を聞くと「多少しんどくても我慢して通っていました」という答えが返ってきました。この「無理をして隠す」という行動パターンは、就職後に急に体調を崩すリスクとして人事側からするとむしろ警戒材料になってしまうんですよね。

この2つの例から分かるのは、日数の多さそのものよりも、「きつい時、しんどい時にどう振る舞うか」という行動の質が採用の分かれ目になっていたということです。

あなたが今、週5に届いていないことを負い目に感じているなら、その視点は一旦脇に置いてもらって大丈夫です。

3-3. 人事が「通所日数」以上に見ている3つのポイント

1章でも触れた通り、週30時間以上勤務する人は障害者雇用率のカウント上1.0人分、20時間以上30時間未満だと原則0.5人分として扱われます。

(出典:厚生労働省「事業主の方へ(障害者雇用率制度のカウント方法)」

この仕組みがある以上、企業側がフルタイムに近い形で働ける人を求める傾向自体は事実です。ただ、実際の合否判断ではそれ以上に重視しているポイントが3つあります。

1つ目は、体調が崩れた時の「自己対処・報告行動」です。3-2でお話しした通り、無理をして隠すよりも、早めに周囲へ伝えられる方が評価は高くなります。

2つ目は、自分の特性への理解の深さです。「調子が悪くなる前兆はこういう感覚だ」「こういう場面でミスが増えやすい」といった自己分析を、自分の言葉で語れるかどうかを見ていました。

3つ目は、無理をしない判断ができるかどうかです。2024年4月からは、民間事業者による障害のある人への合理的配慮(障害のある人が働きやすいよう、企業側が可能な範囲で行う配慮や調整のこと)の提供が義務化されました。

(出典:内閣府ホームページ「合理的配慮の提供が義務化されます」

この制度がある以上、企業側は「配慮を求めてくれる人」の方がむしろ一緒に働きやすいと感じるケースが多いんです。

つまり、就労移行支援での通所は「日数を積み上げる修行」ではなく、この3つの力を鍛える練習期間だと捉え直してみると、見え方が変わってくるのではないでしょうか。

私が実際にやり取りをしてきた事業所の中でも、支援員・エージェント・利用者全体のレベルや情報量が高いと感じたのは、業界大手と呼ばれるところでした。

この「自己対処・報告行動」を鍛える練習という視点で選ぶなら、以下のような事業所が候補になります。

サービス名特徴おすすめな人公式サイト
パーソルチャレンジ・ミラトレ大手ならではの総合的な支援体制。生活リズムの安定から就活まで一貫サポートまずは総合力のある大手で基礎を固めたい人障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
atGPジョブトレ障害種別ごとに専門特化したプログラムを展開自分の障害特性に合わせたきめ細かい支援を受けたい人障害者専門のIT・Web就労支援サービス【atGPジョブトレIT・Web】
Neuro DiveAI・データサイエンスなどIT特化型のプログラム事務職以外の専門スキルを身につけて就活の幅を広げたい人AIやデータサイエンスが学べるIT特化の就労移行支援【Neuro Dive】

次の章では、この「自己対処・報告行動」を私自身がどう身につけていったのか、休職から復職までの実体験を交えてお話しします。きれいごとだけでは終わらない、実際に体調を崩した経緯も含めて正直にお伝えしますね。

4. 週5がきつかった私が休職・復職を経験して気づいたこと(体験談)

ここからは、少しだけ踏み込んだ話をします。私は特例子会社で13年間働いてきましたが、実はその途中で一度だけ、4ヶ月の休職を経験しているんです。

今振り返ると、あの時の自分こそ「週5がきつい」を一番リアルに味わっていた瞬間でした。きれいごとだけでは伝わらない部分も含めて、正直にお話しします。

4-1. 週5の負荷で体調を崩した経緯

結論から言うと、私が体調を崩した原因は、慣れすぎたことによる慢心でした。

40代後半に差しかかった頃、10年以上勤務を続けてきたことで体調もすっかり安定していましたし、様々な部署を経験してきた自信もあって、いつの間にか一般雇用の頃に近い業務量をこなすようになっていたんです。

当時は「もう自分は大丈夫だ」と思い込んでいて、服薬を忘れてしまうことも増えていました。今思い返すと、あれは双極性障害特有の躁状態だったのかもしれません。

そこに家庭の事情や仕事の忙しさといった要因が重なり、今度は一気にうつ状態へと転じてしまいました。一度崩れたメンタルは、なかなか元に戻らなかったんですよね。

正直に言うと、あの時は「本当に復職できるのだろうか」という不安しかありませんでした。

あなたも、体調が安定してきた時期に「もう大丈夫」と思って無理をしてしまった経験はありませんか?長く安定していたからこそ油断してしまう、というのは決して珍しいことではないと思います。

4-2. 通所日数を段階的に戻すために実際にやったこと

ここで思い出したのが、以前に一般雇用から障害者雇用へ移る際、休職期間中に利用していた就労移行支援でした。

あの時は週3日の通所と週2日の在宅からスタートし、復職が近づくにつれて少しずつ週5日に慣らしていったんです。この経験があったからこそ、「今回も同じように段階を踏めばいい」という発想にたどり着けました。

ただ、今回は事情が違いました。人事・採用担当の経験から就労移行支援機関とのつながりが多かったこともあり、自分の状態に合う事業所をある程度絞り込むことができたのですが、時間的な制約が大きな壁になったんです。

休養期間だけですでに1ヶ月半が経過していて、3ヶ月後の復職をイメージしていたため、残された準備期間はそう長くありませんでした。

事業所選びの条件は、次の2つに絞りました。

  • 通勤の練習になるよう、片道30分程度電車に乗って通える場所であること
  • これまで学んだことのなかったIT・Web系のプログラムがあること

この2つの条件から選んだのが、atGPジョブトレIT・Webでした。事務職が長かった自分にとって、これからのAI時代に少しでもHTMLの知識があることは強みになると感じたんです。

1ヶ月くらいの短期間でも、就労移行支援って受け入れてもらえるものなんですか?

KEN-3
KEN-3

実はここでつまずきかけたんです。通常の就労移行支援は、目安として6ヶ月から1年半くらいの利用を前提に受け入れているケースが多くて、1ヶ月では最低限のプログラムも組めなければ、支援計画も立てられない、復職後の定着支援も難しいという事情がありました。事業所や運営方針によって対応はかなり変わってくるので、この点は必ず事前に説明会や電話で確認した方がいいですね。

私の場合、以前取引のあった企業でたまたま担当者を知っていたこともあり、最低でも2ヶ月という条件でリワーク(休職者の職場復帰を目的とした訓練プログラムのこと)としての受け入れを認めてもらえました。

手続き面では、市区町村の障がい者サービス課での申請が必要になります。

私の住む自治体では、勘案事項整理票・主治医の診断書・勤務先からの意見書・お薬手帳の4点を準備したうえで、面談を受ける流れでした。この手続きの詳細は自治体によって異なる部分もあるので、あくまで一例として参考にしてもらえればと思います。

費用については、世帯の課税状況によって次のように変わります。

  • 市区町村民税課税世帯(私のケース:共働き):月額9,300円
  • 市区町村民税非課税世帯:自己負担0円

正直、9,300円という金額は決して安くはありませんが、毎日のプログラムと通勤練習が同時にできることを考えると、それだけの価値はあったと感じています。

最終的なスケジュールは、休養期間1ヶ月、リワーク2ヶ月、前後の手続きを含めて合計4ヶ月で復職に至りました。

リワーク中はリモートワークを組み合わせた実践的な課題もあったおかげで、出所率は100%と安定していたんです。ただ、学習動画を見ている時に眠くなってしまうことが多かったのは正直な課題でした。

当初は1ヶ月のリワークで足りると考えていたのですが、実際にやってみると生活リズムと仕事の感覚を取り戻すには不十分で、2ヶ月の慣らし期間を確保しておいて本当に良かったと思っています。

実際に私が通ったIT・Web特化の就労移行支援は、こちらから詳細を確認できます。

4-3. 支援員・職場にどう伝えたか(伝え方の実例)

復職を安定させるうえで一番効果があったのは、自分の状態を「相手にも分かる形」に変換して伝えることでした。

支援機関の担当者からのアドバイスを受けて、私は自分の双極性障害の特性を、躁・軽躁・平常時・軽うつ・うつという5段階に分類し、それぞれの状態でよく出る行動や思考のパターン、そしてその時の対処法をリストにまとめました。

これを上長と支援員の両方に渡しておいたんです。

このリストがあったことで、周囲も私の状態の変化に気づきやすくなりましたし、私自身も「今どの段階にいるか」を客観的に振り返るきっかけになりました。

  • 躁:口数が増える、予定を詰め込みがちになる
  • 軽躁:仕事のペースが早くなる、服薬を後回しにしがちになる
  • 平常時:安定した業務ペースを保てている状態
  • 軽うつ:報告が遅れがちになる、ミスが増える
  • うつ:出社そのものが難しくなる

さらに、細かな変化についても週1回の上長との1on1、そして支援員との面談で都度報告する習慣をつけました。

当時担当してくれたジョブトレIT・Webの支援員はエージェント経験もあり社会人歴も長い方で、人事担当としての経験がある私自身も勉強になることが多かったんですよね。

この「小さな変化を都度言葉にして伝える」という習慣こそ、3章でお話しした「自己対処・報告行動」そのものだったと、今振り返って思います。

失敗も含めてお話ししてきましたが、この経験があったからこそ、次に何かあった時にどう動けばいいかが自分の中で明確になりました。

次の章では、私自身が実際にやってきたことも踏まえながら、週5がきついと感じた時に今すぐ試せる具体的な対処法を6つに整理してお伝えします。

5. 週5がきついときの具体的な対処法6選

原因が見えてきたところで、ここからは「じゃあ実際どうすればいいのか」という具体策に入っていきます。

私自身が過去に実践してきたことも交えながら、今日からでも試せる6つの対処法を紹介しますね。全部を一度にやる必要はないので、自分に合いそうなものから拾ってみてください。

5-1. スタッフへの相談の仕方(例文つき)

まず一番効果があるのは、我慢せずにスタッフへ相談することです。これは根性論ではなく、3章でお話しした「自己対処・報告行動」を実際の言葉にする、という話でもあります。

多くの人が相談をためらう理由は、「こんなことで相談していいのか」「弱音を吐いていると思われないか」という不安なんですよね。でも、支援員からすると、事前に相談してもらえる方がずっと対応しやすいんです。

体力的にきついって、どう伝えたらいいか分からなくて。「甘えてる」って思われそうで怖いんです。

KEN-3
KEN-3

その気持ち、よく分かります。ポイントは「事実」と「希望」をセットで伝えることなんです。例えば「先週は週5日通えたのですが、木曜あたりから疲労が抜けにくくなっています。今週は水曜日を在宅に切り替えることは可能でしょうか」というように、状態と具体的な提案を一緒に伝えると、支援員も動きやすくなりますよ。

このように、状況説明の後に「〜することは可能でしょうか」という具体的な提案を添えるのがコツです。もう少し例文を挙げてみます。

  • 体力面:「今週は疲労が強く、午後だけ在宅に切り替えられますか」
  • 人間関係面:「〇〇さんとの作業時間が重なると集中しづらいので、席や班を調整してもらえますか」
  • モチベーション面:「今のプログラムが自分の目指す職種と合っているか、一度相談したいです」
  • 生活リズム面:「朝の通所が厳しいので、午後からのスケジュールに変更できますか」

伝え方さえ工夫すれば、相談は決して「弱さの表明」ではなく、むしろ自己管理ができている証拠として受け止めてもらえます。

5-2. 通所日数・時間を減らしてもらう

次に検討したいのが、通所日数や時間そのものを一時的に減らしてもらう方法です。

就労移行支援では、利用者ごとに個別支援計画(一人ひとりの状態や目標に合わせて作成される支援の計画書のこと)が作られており、この計画は定期的な面談を通じて見直されるのが一般的です。

厚生労働省が公表している在宅利用に関するハンドブックでも、利用者の状態に応じて柔軟に支援内容を組み立てる考え方が示されています。

(出典:厚生労働省「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」

つまり、通所日数は最初に決めたら変更できないものではなく、状況に応じて見直していくのが前提の仕組みなんです。

実際に減らし方を検討する際は、次のような切り口で相談してみるとスムーズです。

  • 週5日→週4日など、1日単位で減らす
  • 終日通所→午前のみ、午後のみなど時間単位で減らす
  • 特定の曜日(体調が崩れやすい曜日)だけ調整する

日数を減らすことに罪悪感を覚える人も多いのですが、5章の冒頭でお伝えした通り、大切なのは「今の自分の状態に合わせて調整する力」そのものです。

無理して週5を維持するより、調整しながら安定して通えている方が、結果的に良い評価につながることは3章でお話しした通りです。

5-3. 在宅訓練を組み合わせる(就労移行支援 週3 在宅)

日数を減らすだけでなく、通所と在宅を組み合わせるという方法もあります。

就労移行支援における在宅での利用は、平成27年度(2015年度)から制度上可能になっています。

(出典:厚生労働省「在宅における就労移行支援事業ハンドブック」

私自身、これを実際に活用していました。以前、一般雇用から障害者雇用へ移る準備をしていた時期は、週3日の通所と週2日の在宅というペースからスタートしていたんです。

具体的にやっていたのは、次のような使い分けでした。

  • 通所日:対人スキルの練習やグループワークが中心の日にあてる
  • 在宅日:パソコン作業や資料作成など、一人で集中したい作業にあてる
  • 体調が悪い当日の朝:通所予定を在宅に切り替え、支援員へ事前連絡を入れる

この「体調が悪い時にその場で在宅へ切り替える」という判断と、それを事前に支援員へ伝えるという一連の流れ自体が、後の仕事にもそのまま活きる練習になりました。

在宅対応の充実度は事業所によって差が大きい部分でもあるので、この組み合わせ方を重視するなら、対応の幅が広い事業所を選ぶのも一つの手です。

在宅対応も含めた総合的な支援を探しているなら、大手のミラトレが選択肢になります。

5-4. 主治医と情報連携する

体調の波が大きい人ほど、主治医との情報連携が対処法として効いてきます。

支援員はあくまで就労のプロですが、症状そのものの変化を医学的に判断できるのは主治医だけです。この2つの専門性をつなげておくことで、通所ペースの調整もより根拠のあるものになります。

連携の具体的な方法としては、次のようなものがあります。

  • 診察の際に、直近の通所状況(何日通えたか、どんな疲労があったか)を簡潔に伝える
  • 服薬のタイミングと通所開始時間が合っているか確認する
  • 支援員に共有してよい情報の範囲を、事前に主治医・本人・支援員の3者で確認しておく

4章でお話しした通り、私自身もリワークを利用する際に主治医の診断書を準備しましたが、あれは手続きのための一度きりの提出ではなく、その後も体調の変化を都度共有する土台になっていました。

主治医との情報連携は、一度きりで終わらせず、継続的に行うことで効果が出てくるものだと感じています。

5-5. 睡眠・食事・軽い運動で生活リズムを整える

地味に感じるかもしれませんが、睡眠・食事・軽い運動という基本の3つを整えることは、朝が弱いタイプの人にとって特に効果があります。

体は、決まった時間に光を浴びたり食事を取ったりすることで、体内時計を整えていく仕組みを持っています。この仕組みを味方につけられるかどうかで、通所の負担感はかなり変わってくるんですよね。

具体的に取り入れやすいのは、次のような工夫です。

  • 起床時間を平日・休日でできるだけ揃える(差を2時間以内にする)
  • 朝食は簡単なものでもいいので必ず口にする
  • 就寝1時間前はスマートフォンの画面を見ないようにする
  • 通勤前後に10分程度の散歩を挟む

一気に全部を変えようとすると、それ自体が新たな負担になり、きついと感じてしまう原因となってしまいます。まずは1つだけ、今日から試せそうなものを選んでみてください。

生活リズムから土台を整えたいなら、学習支援に強いエンラボカレッジも選択肢の一つです。

5-6. 一旦休むという選択肢と利用期間(2年)の考え方

最後にお伝えしたいのが、「一旦休む」という選択肢を持っておくことの大切さです。

就労移行支援の利用期間は原則2年間ですが、市町村審査会での個別審査によって必要性が認められれば、最大1年間の延長が可能とされています。

(出典:厚生労働省「就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)における留意事項について」

つまり、多少休んだとしても、それだけですぐに利用そのものが打ち切られるわけではないんです。

休むことへの不安として多いのは、次のようなものではないでしょうか。

  • 休んだ分、2年という期限内に就職できなくなるのでは
  • 休むこと自体が、支援員に迷惑をかけているのでは
  • 一度休んだら、そのまま通えなくなるのでは

こうした不安がある場合は、休む前に「いつまで休むか」「再開の目安」を支援員と一緒に決めておくと、見通しが立ちやすくなります。

体調を崩したまま無理に通い続けるより、一度立ち止まって整えてから再開する方が、結果的に2年という期間を有効に使えることも多いんですよね。

ここまで6つの対処法を紹介してきましたが、それでも「週5どころか通所自体がしんどい」と感じる場合もあると思います。

次の章では、そうした場合に検討したい他の選択肢について、2025年にスタートした新しい制度も含めてお伝えしていきます。

6. 週5がどうしても難しいときに検討したい選択肢

5章の対処法を試してみても、それでも「週5はもちろん、通所自体がしんどい」と感じることもあると思います。

そんな時のために、この章では就労移行支援以外の選択肢や、2025年10月から始まったばかりの新しい制度についてお伝えします。視野が広がるだけで、気持ちが少し軽くなることもあるんですよね。

6-1. 週1〜3日から通える事業所という選択肢(就労移行支援 週3から 可能)

結論として、事業所選びの段階で「少ない日数からのスタートを前提にしている事業所」を選ぶという方法があります。

これは5章でお伝えした「入所後に日数を調整してもらう」話とは少し違って、最初から「週1〜3日からのスタートを歓迎します」という方針を打ち出している事業所を選ぶという話です。

同じ就労移行支援でも、事業所によって最初に求める通所ペースの前提は結構違うんですよね。私が人事担当時代にやり取りしていた大手事業所の中にも、生活リズムを整えるフェーズから丁寧に伴走するタイプと、最初から実践的なプログラムを重視するタイプがありました。

事業所を選ぶ際にチェックしたいポイントは、次の通りです。

  • 見学・説明会の段階で「最低通所日数」の指定があるかどうか
  • 週1〜2日スタートの利用者の在籍実績を聞けるか
  • 生活リズムを整えるプログラム(自立訓練・生活訓練など)を併設しているか

まずは体力や生活リズムを整えることを優先したい人にとっては、いきなり就労移行支援を選ぶのではなく、自立訓練や生活訓練から始めるという選択肢も視野に入ってきます。

サービス名特徴おすすめな人公式サイト
エンラボカレッジ生活リズムを整える学習支援に強み週1日など少ない日数からの相談がしやすい人自立訓練(生活訓練)のエンラボカレッジ
atGPジョブトレ障害特性に合わせた専門プログラム障害種別ごとにペース配分の相談がしやすい人【atGPジョブトレ】
Neuro DiveIT・AI・データサイエンス特化オンライン教材と組み合わせて通所負担を調整したい人AIやデータサイエンスが学べるIT特化の就労移行支援【Neuro Dive】

6-2. 2025年10月スタート「就労選択支援」とは?自分に合うサービスを客観的に判断する新制度(最新情報)

ここで、まだあまり知られていない新しい制度についてお伝えします。「就労選択支援」という仕組みが、2025年(令和7年)10月1日から全国でスタートしているんです。

これは2022年の障害者総合支援法改正で創設された障害福祉サービスの一つで、作業体験や面談などのアセスメント(評価・分析)を通じて、本人の得意・不得意や希望する働き方を整理し、就労移行支援・就労継続支援A型・B型・一般就労のうち、どの進路が合っているかを一緒に考える短期集中型のサービスです。

利用期間は原則30日間で、必要に応じて最大60日まで延長できます。

(出典:厚生労働省「就労選択支援について」

それって、合格・不合格を判定される場みたいで、ちょっと怖い感じがするんですけど…

KEN-3
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その心配はいらないですよ。就労選択支援はあくまで本人の意思を尊重しながら選択を支える場であって、合否を判定する試験ではありません。「週5は正直きつい」という感覚も含めて、客観的な評価データと一緒に伝えられる場になるので、むしろ今の自分の状態を言語化する助けになると思います。

2025年10月以降、新たに就労継続支援B型を利用したい場合は、原則としてこの就労選択支援を先に利用する仕組みに変わりました。就労移行支援やA型についても、今後段階的に対象が広がっていく予定です。

「週5がきつくて、そもそも就労移行支援が自分に合っているのか分からない」と感じている人にとっては、この制度を使って一度客観的に整理してもらうという選択肢が新しく増えたことになります。

6-3. 就労継続支援A型・B型という選択肢との違い

最後に、就労移行支援そのものが合わないと感じた場合の選択肢として、就労継続支援A型・B型との違いを整理しておきます。

一番の違いは、雇用契約の有無と賃金の仕組みです。就労継続支援A型は事業所と雇用契約を結んで働くため、最低賃金が保証されます。一方でB型は雇用契約を結ばず、作業内容に応じた工賃という形で報酬が支払われます。

厚生労働省の資料によると、B型の平均工賃は令和6年度で月額24,141円となっており、A型の平均賃金(令和4年度時点)は月額83,551円です。

(出典:厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」

この金額差からも分かる通り、A型はより一般就労に近い働き方、B型はより柔軟なペースを重視した働き方だと捉えると分かりやすいと思います。

もう一つの大きな違いは、利用期間の定めです。就労移行支援には5章でお伝えした通り原則2年という期限がありますが、A型・B型にはそうした利用期間の制限がありません。

「週5に慣れるまで長い目で通いたい」という人にとっては、この期限のなさが安心材料になることもあります。

  • 就労移行支援:雇用契約なし、原則2年、一般就労を目指す訓練が中心
  • 就労継続支援A型:雇用契約あり、期間制限なし、最低賃金が保証される
  • 就労継続支援B型:雇用契約なし、期間制限なし、工賃制でより柔軟なペース

どれが正解ということはなく、今の自分の体力や状態に合わせて選べること自体が大切なポイントです。6-2でお伝えした就労選択支援は、まさにこの3つのうちどれが合っているかを一緒に整理してくれる制度でもあります。

ここまで、通所が難しい場合の選択肢を見てきました。次の章では、逆に「就労移行支援を続ける」と決めた場合に、通いやすく続けやすい事業所をどう選べばいいのか、具体的な視点をお伝えしていきます。

7. 通いやすい・続けやすい事業所の選び方

「同じ就労移行支援でも、事業所によってこんなに違うんだ」——これは私が人事担当として色々な事業所とやり取りする中で、何度も感じたことです。

あなたに合った場所を選べるかどうかで、週5への道のりの感じ方は大きく変わってきます。この章では、通いやすさ・続けやすさという観点から、事業所選びの視点を3つに整理してお伝えします。

7-1. 障害特性別プログラムで選ぶ視点(atGPジョブトレなど)

結論から言うと、自分の障害特性に特化したプログラムを持つ事業所を選ぶことで、通所そのもののストレスがぐっと減ります。

同じ精神障害や発達障害といっても、特性の出方は人それぞれです。だからこそ、精神障害・発達障害・身体障害・難病といった障害種別ごとに専門コースを用意している事業所であれば、講義内容やスタッフの対応も、その特性に合わせて調整されている可能性が高いんですよね。

4章でお話しした通り、私自身もIT・Web分野に特化したコースを選んだことで、事務職一本だった自分に新しい強みを持たせることができました。

事業所選びの際にチェックしたいのは、次のようなポイントです。

  • 障害種別ごとに独立したコース・カリキュラムがあるか
  • 支援員が特定の障害特性について専門的な研修を受けているか
  • 同じ特性を持つ利用者の在籍比率が高いか

同じ特性の人が多い環境では、「これって自分だけなのかな」という孤立感が薄れやすいというメリットもあります。

障害種別ごとの専門プログラムが気になる方は、こちらから詳細を確認できます。

7-2. まず生活リズムから整えたい人向けの選択肢(生活訓練・自立訓練)

2章や6章でも触れてきましたが、「就労移行支援そのものが、今の自分にはまだ早い、きつい」と感じる場合は、自立訓練(生活訓練)という選択肢があります。

自立訓練(生活訓練)とは、障害福祉サービスの一つで、就職を直接の目的とするのではなく、日常生活を送るための能力そのものを整えることを目的とした支援です。

標準の利用期間は原則2年間で、長期入院などの事情がある場合は3年間まで認められています。

(出典:厚生労働省「自立訓練に係る報酬・基準について」

就労移行支援が「就職に向けた実践練習」だとすれば、自立訓練は「その前段階の土台作り」と考えると分かりやすいと思います。

こんな状態に心当たりがあるなら、自立訓練からの検討をおすすめします。

  • 起床や食事など、生活そのもののリズムがまだ安定していない
  • 外出自体に体力的なハードルを感じている
  • いきなり週5日を目指すことに強い不安がある

生活訓練で土台を整えてから就労移行支援へステップアップする、という順番を取ることで、結果的に週5への慣らしもスムーズになるケースが多いんです。

生活リズムを整えることから始めたい方は、こちらのサービスがおすすめです。

7-3. 在宅・オンライン対応の有無で選ぶ視点

最後に、5章でもお伝えした在宅訓練の話を、今度は「事業所を選ぶ側」の視点で見ていきます。

在宅での就労移行支援の利用自体は、5章で触れた通りすでに制度上認められています。ただし、実際にどこまで柔軟に対応してくれるかは、事業所によってかなり差があるのが実情です。

同じ「在宅対応あり」と書かれていても、週1日程度が上限のところもあれば、週2〜3日まで組み合わせられるところもあります。

見学の時に、在宅対応について何を聞いておけばいいんでしょうか?

KEN-3
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私なら3つ聞きますね。1つ目は「在宅で対応できる日数の上限は何日か」。2つ目は「在宅日にどんな作業を行うのか、通所日とどう内容が違うのか」。3つ目は「体調不良の当日朝に、通所から在宅へ切り替える連絡手段は電話かオンラインか」です。この3つを聞いておくと、実際に自分が使うイメージがかなり具体的になりますよ。

在宅対応の柔軟さは、パンフレットやホームページだけでは分かりにくい部分でもあります。見学や説明会の場で、遠慮せずに具体的な運用まで確認してみることをおすすめします。

ここまで、事業所選びの3つの視点をお伝えしてきました。最後の章では、これまでお話ししてきた内容を踏まえながら、週5に関するよくある疑問をQ&A形式で整理していきます。

8. Q&A|就労移行支援の週5・きついに関するよくある疑問

ここまで色々とお伝えしてきましたが、それでも細かい疑問って残るものですよね。

この章では、実際によく聞かれる質問を5つ取り上げて、Q&A形式で答えていきます。あなたが今抱えているモヤモヤの中に、当てはまるものがあるかもしれません。

Q1. 週5通えないと就職できない?

正直、まだ週3〜4日しか通えていません。このままだと就職できないんじゃないかと不安なんです。

KEN-3
KEN-3

3章でお話しした通り、私が採用担当をしていた時に見ていたのは、通所日数そのものよりも「体調が悪い時にどう対応していたか」という行動の質でした。週3〜4日でも、事前連絡や自己管理ができていれば、採用に至ったケースは実際にあります。それでもどうしても不安が強いなら、6章でお伝えした週1〜3日から通える事業所を選び直すという方法もありますよ。

Q2. 週5フルタイムで働くこと自体が怖い。就職後も続けられる?

仮に就職できたとしても、そこからずっと週5でフルタイム勤務が続くと思うと、今から怖いです。

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その気持ち、すごく分かります。ただ、2024年4月からは民間事業者による合理的配慮の提供が義務化されていて、就職後に体調に応じた勤務時間の調整を相談すること自体は、法律上も認められた権利なんです。実際、1章でお伝えした通り、企業側も週20〜30時間の短時間勤務を前提にした採用枠を用意しているケースが増えています。「フルタイム一択」ではなく、段階を踏む選択肢があることを知っておくだけでも、不安の質が変わってくると思いますよ。

就職活動が具体的に視野に入ってきたら、障害への配慮を前提にした求人を専門に扱うエージェントに相談してみるのも一つの方法です。

障害者雇用に特化した転職エージェントは、こちらから相談できます。

Q3. 休みがちだと支援員に何か言われる?

最近休みが増えていて、支援員さんに何か注意されるんじゃないかとビクビクしています。

KEN-3
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口コミを見ていても、通所率8割を目安に伝えられたという声が見られましたが、これはあくまで一つの経験談であって、全事業所共通のルールというわけではありません。実際には、5章でお伝えした個別支援計画の見直しの一環として、面談で状況を確認されることの方が多いんです。頭ごなしに叱られるというより、「どう調整していくか」を一緒に考える場だと捉えてもらって大丈夫ですよ。

Q4. 土曜・祝日も通所が必要?

見学に行った事業所が土曜日も開所していて、週6で通わないといけないのかと焦っています。

KEN-3
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その心配は不要なケースがほとんどです。土曜開所している事業所でも、多くは「通いたい人だけ利用できる任意の日」として設定されています。月の利用日数には上限が設けられているので、そもそも週6日連続で通うこと自体が難しい仕組みになっているんですよね。気になる場合は、見学の際に「土曜利用は必須か任意か」だけ確認しておくと安心です。

Q5. デイケアなど他のサービスと併用できる?

精神科のデイケアにも通いたいのですが、就労移行支援と組み合わせることってできるんでしょうか。

KEN-3
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実はここは判断が分かれやすいポイントなんです。医療機関のデイケアと就労移行支援は制度の枠組みが異なるため、同じ曜日・同じ時間帯での重複利用は難しいケースが一般的です。ただし、曜日を分けて「月・水はデイケア、火・木は就労移行支援」のように併用できる場合もあります。この組み合わせが可能かどうかは自治体や事業所の判断によるところが大きいので、主治医と就労移行支援の両方の担当者に、早めに相談してみるのが確実です。

情報源:Yahoo!知恵袋/Google検索補完

ここまで5つの疑問にお答えしてきましたが、いかがでしたか。細かい制度面での不安は、聞いてみれば案外あっさり解消することも多いんですよね。

最後の章では、この記事全体を振り返りながら、あなたに伝えたい一番大事なことをまとめます。

まとめ|週5がきついのはあなただけではない

ここまで長い記事を読んでくださり、ありがとうございます。最後に、この記事で一番伝えたかったことを、あらためてまとめておきます。

週5通所は、最初からできて当たり前のものではありません。1章でお伝えした通り、多くの人が体力・メンタル・生活リズムという3つの変化を同時に抱えながら、少しずつ慣らしていくものなんですよね。

私自身、最初は週3日の通所と週2日の在宅からスタートし、4章でお話しした2度目の休職の際も、同じように段階を踏んで復職までたどり着きました。13年という時間の中で、順調だった時期もあれば、崩れてしまった時期もあった、というのが正直なところです。

そして、支援員やスタッフに相談することは、決して弱さの表れではありません。

3章でお伝えした通り、採用する側が本当に見ているのは、通所日数の数字そのものよりも「しんどい時にどう自己対処し、どう報告できるか」という行動の質でした。相談できることは、むしろ就職後の働き方につながる力そのものなんです。

それでも、どうしても今の環境が合わないと感じたら、6章・7章でお伝えしたように、選択肢は一つではありません。

週1〜3日から通える事業所、生活訓練からのステップアップ、そして2025年10月から始まった就労選択支援など、あなたの状態に合わせて選べる道は複数用意されています。

あなたが今、週5のきつさに押しつぶされそうになっているとしたら、それは頑張っている証拠だと私は思います。

無理をしすぎず、時には立ち止まりながら、自分のペースで進めていってください。

最後に、これから事業所選びや就職活動を具体的に進めたい方向けに、目的別のおすすめをもう一度まとめておきます。

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